2015/06/02 23:51


<この回のご質問>
annasさんの刺繍の色味も大好きなのですが、生地の選び方も素敵だなあと思います。
刺繍がとても活かされる色合いだと思ったのですが、やはり生地も刺繍が映えるように選ばれているのですか?
そのコツがあれば教えてください。

<annasさんの回答>
白い布に刺繍することも多いんですけど、最近マイブームで、濃い色の布に刺繍するのをよくやっています。
マイブームも含め、どういうふうに刺繍しているのかを、絵を見ながら説明していきます。

(画像:黄色い布にツバメの刺繍)
ツバメの刺繍をすると2色しか使わないんです。
この刺繍は2色に布でもう1色足して、全体にぱっと目に入る色が3色になるように調整してます。
白い布だと、たぶん、脳が1色にカウントしないんだと思うんですね。
刺繍糸の2色だけが目にパンと入ってきて「これは2色だな」と。
この刺繍に使ったような布を使うと、色がたくさんあるように見えて、労力はあまり使わず、色がたくさんあるように見えます。

(画像:白い布に船の刺繍)
これはさっきとは逆に、白い布地に赤と白とブルーと黒の4色で作っているんですね。
その4色の中でまかなって、船をいろんな色に見せています。
パッと見た時に2色しかないように見えて、実は4色も使っている。
白と黒は色にカウントされにくい、無彩色というのは印象に残りにくいんですね。
これは4色も使っているのに2色しか使っていないように見える、さっきとは逆バージョンです。

(画像:深緑に色々図案)
これは布の色がすごく濃いですね。
濃い色の布には、薄い色の刺繍糸が映えるので、紺とか深緑とか濃い目の布を持ってくる場合は、薄い刺繍糸を使うようにしてください。
これは全部で5色入っているんですけど、このようにいろんな図案を入れて全体をまとめたい時は、できるだけ、色を同じ色でまかなうと良いです。
よく見ると、人参とチョウチョの色が同じだったりとか、アジサイとポットとカブの色が同じだったりします。
色を決めるときは、「この色はこれじゃないと嫌!」というのを先に決めてください。
この刺繍の場合だと、紫陽花は白にしたいなとか、ニンジンは赤じゃないとニンジンに見えないとか思って決めました。
トマトは迷ったんですけど、緑のトマトもあるからいいかと緑にしました。
そういう具合に振り分けて考えると良いと思います。
頭の中で組んでいっても難しくてわかりにくいと思います。
そういう時は刺繍の図案の線画のところに色鉛筆で色を塗ってください。
5色ある時は色鉛筆を五本用意して、塗りながら配置を決めて、それから刺繍をはじめると、すごくやりやすいと思います。

(画像:柄付き布に色々図案)
そして、最後のこの刺繍です。
これは赤とグリーンとブルーが入った布を使っています。
柄物を使う場合は、刺繍糸は布の柄と同じ色を使うようにしてください。
これの場合は、赤と黒とグリーンが入っているので、わりとなんでもまかないやすいと思います。
どうしても入れなきゃいけない肌色とか、髪の色とかを決めて、最後どの色でもいけるところで調節していってください。
最後微調整できるのは服の色とかですね。

布地の色を刺繍糸とリンクさせて同じ色を使うようにすると、全体がまとまってすごく良くなるんじゃないかなと思います。
そして、濃い色を使うと上級者っぽく見えるんじゃないかなと思うので、一度こういうものにもチャレンジしてみてください。