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2015/03/17 13:10

チェコアニメに出会ったのは、数年前。

神保町に「アミュレット」という雑貨屋とカフェがありました。
お酒も出していた時期もあり、その時夜にふらりとやってきたおじさん二人。

今はなくなってしまった、銀座のミニシアターでチェコアニメ祭りをやるからと
ポスターを持ってきて、スタッフに一生懸命説明していました。

普通のおじさん二人は 身なりもツータックのズボンにシャツをインした
どこにでもいてそうな感じでしたが、見た目とは裏腹にかわいい人形アニメの話を
熱心に語るのです。

「この人形は可愛いから日本でも商品化したら売れるのに
作者が版権会社と揉めていて上手くいってないんだ。もったいない。」
と、おじさんらしくビジネスの話し中心でしたが
なんとも可愛いポスターに惹かれ 開催期間に劇場に足を運んだのでした。

短編が5個ぐらい順番に流されるのですが、グロテスクなのからよく意味のわからない物まで。
だけど、懐かしいけど新鮮に 私の目に映りました。

その中でも気に入った作者の作品をもう一度見たいと思い、DVDを買ってみました。
そして、ミニシアターでチェコアニメをやると聞きつければ、足を運び
またDVDを買い。。。

すっかりハマってしまいました。

チェコアニメで有名なのは シュバンクマイエルなのですが、
彼の作品は、とても芸術的で人間の醜い部分を 可愛い女の子を登場させたり
お人形で表現することで緩和されているので、まだ見られるかなと思いますが
まあ、フルーツ盛りが腐っていく様子を早回しで見るのもなんか辛い(笑)

代表作は「アリス」だと思います。
ご存じない方で グロテスクなの平気な方は ググって見てみてください。

私は鬼才と呼ばれる人よりも ほのぼの系にハマりました。
押し監督は ポヤルとトルンカです。
特にポヤルの「ぼくらと遊ぼう」シリーズは大のお気に入り。



ダイジェスト版です。

日本に入ってきていないお話しもたくさん存在するのですが、
これはコロムビアから出てます。

反立体人形で、平面の上に裏が平面のお人形を作り、これを少しずつ動かして撮影して
ストーリーにしています。

チェコアニメの面白い所は、人形がだんだん「薄汚れていく事」
日本人ほど几帳面な国は無いと思いますが、ここまで適当なのも笑えます。
このクマたちは、毛があるのでわかりづらいですが、色が薄めのお人形を見てると
お話しの後半は 手垢だらけになってます。

ほぼ1体の人形を少しづつ動かして撮影するので、最後は真黒になってしまうんだとか。
そういう所も 私は大好きなんです。
大雑把で気にしない。

ところで、最近気に入ってみてる 「ジェイミーオリーバ-」というイギリスの料理研究家の番組が
これまた オシャレで大雑把。
横浜テレビで金曜日にやってるんですが、吹き替えで無理やり「大さじ1」とか言わせていますが
一回も計ってるの見たことない!
日本人では、小林カツ代さんは番組で計らずいれてましたね。
あー。もう、私が大雑把だから 大雑把な人を見ると安心するー!(笑)


話がそれましたが、お話しもちゃんと作られてるし、動きも可愛いし
緻密に計算されてそうなのに、詰めが甘い所がいいです!
あとは、夢があって動きが可愛い。


私はチェコアニメを見てから 自分も同じように作ってみたいなーと思って…
刺繍でアニメをつくってみたんです。
きっかけは、これでした。


実は、うさぎの動きは「ぼくらと遊ぼう」の小さいクマのオマージュです。







好きだからと言ってDVDを しょっちゅう見てるわけではないんですが
たまに、癒されたい時は再生ボタンを押してしまいます。

本当に可愛いので、版権がどうとか言うのをぜひクリアーして(笑)日本にも広まって欲しいなと
思います。





著 annas 川畑杏奈



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